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ちきりんさん著書「マーケット感覚を身につけよう」を読了。これからの時代を生きていく力とは。

書評(という名の感想文)

こんにちは、 リエ です。

私は年間にするとけっこうな冊数の本を読むので、ただ読み終わって「いい本だった♪」で済ますより、何か残しておきたいと思ってカテゴリーに「書評」を追加しました。

といっても感想文になりかねないので、(と言う名の感想文)を付け加えております(汗。

 

今日は下記の本を読了しました。

 

ちきりんさんって有名なブロガーなんですね、知りませんでした。

副題として「これから何が売れるのか?わかる人になる5つの方法」と書かれています。

初版は2015年の2月の本ですが、マーケット感覚を身につけるのって本が1年半経ったからってそうそう変わるわけでもないですしね。

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20代から70歳近くまで働く時代

まずはAmazonの内容紹介から。

「論理思考」と対になるもう1つの力、「マーケット感覚」を解説する初めて本です。

いたる所で市場化が進み、不確実性が高まるこれからの社会では、
英語力や資格などの個別のスキルよりも、
「何を学ぶべきか?」「自分は何を売りにすべきか?」という
「本質的な価値」を見抜く、一段上のレベルの能力が必要になります。
その力を、本書では「マーケット感覚」と命名しています。

これは、別の言い方をすれば、
「社会の動きがこれからどうなるのか」
「今ヒットするのはどんなものか」
などがわかるアンテナやセンサーに当たるものであり、
「生きる力」「稼ぐ力」と呼ばれているものの核とも言える能力です。

マーケット感覚を身につけると、世の中の見方がガラッと変わります。
たとえば、

◎“ジャパネットたかた”が本当に売っているものとは?
◎今後は公務員こそ安心できない!?
◎「日本の消費市場」には国際競争力がある!
◎「市場創造」という新概念
◎私的援助こそ弱者を切り捨てる!?
◎難関資格職業に就くことの危険性
◎英語の勉強はもう報われない!?
◎市場は「入れ子構造」になっている
◎就職市場でNPOに負けているビジネス部門
◎「非伝統的な価値」の出現
◎羽田空港に国際線が復活した驚きの真相と

引用:Amazon

 

昔はいい大学に入って一流企業に40年きっちり勤めて60歳で定年退職。

夫婦二人で生活するにも十分な年金をもらって悠々自適な老後が送れていました。

テレビでも「人生の楽園」っていうのをやってるのご存知ですか?

60歳、もしくは55歳前後で早期退職した方が、退職金を使ってお蕎麦屋の経営とかってやってるでしょ?

お蕎麦屋でそんなに利益が出なくても、十分な年金をもらっているお年寄りだからできるんですよ。

今の現役バリバリに働く私達、そして私達より下の年齢の方には無理な話です。

だって年金受給開始が70歳以降になるかもですよ?

もしかしたら体が不自由になってるかもしれないし、もうあの世かも。

私達世代の年金受給開始は65歳。

今の小学生以下の子供なんて、もしかしたら70歳になってももらえないんじゃないですか?

すべては「価値」から始まる

昔は人の口コミがお金になるなんて思いもしませんでした。

でも今はどうですか?

アットコスメや価格ドットコムなどの口コミサイトがありますよね。

これらの会社は「口コミ」に「価値」を見出したんですよね。

その商品を実際に使った人の口コミを掲載することで信頼され、売上が発生しています。

昔なら考えられなかったですよ。

 

大手量販店があちこちに出来てテレビや冷蔵庫を安く販売するので、街の小さな電気屋さんはドンドンつぶれていきました。

イオンなどのショッピングモールができ、商店街の八百屋は姿を消しました。

「あ~、もう電気屋をたたむか」「商店街の八百屋ではイオンに太刀打ちできない」とここで諦めたら終わりです。

 

ある電気屋さんは、今までの顧客の中から、あまり購入してくれなかったお客さん、クレーマーのお客さんを全部切り捨てて、購入してくれるお客さんだけに御用聞きサービスをはじめました。

高齢者の住む家に行き、電球の取り替え一つでも飛んでいって交換してあげる、何か困りごとはないかと聞いて配達の途中でお届け物をしてあげるという御用聞きサービス。

すると、量販店では安く売っているテレビや冷蔵庫を、価格が高くてもいいからその電気屋さんで購入すると言います。

普段お世話になってるから、なにかと助けてくれるからという理由で。

「おじいちゃんのこの部屋ならこれくらいの大きさのテレビがちょうど良い」と言われれば、「じゃぁそれを買う」と。

その電気屋さんでなければいけない「価値」がそこにあるんです。

変わらなければ替えられる

昔の電電公社はNTTになり、今は電力自由化でどこでも電気が売られている。

うちは関西電力だったので、なんの疑いもなく当たり前のように今まで関電に電気代を払ってきました。

ところが電力自由化になり、いろんな会社が電力を売るようになると途端に「こちらが安い」だの「こちらが安全」だのと競争が始まりました。

国家資格だってそうでしょ。

弁護士さんって余ってますよね?昔は高給取りな職業でしたが、今では就職先さえないと聞きます。

歯医者さんだってコンビニより多いって言うし。

国家資格も絶対につぶれないと言われていた企業だってもう安全じゃないんです。

 

まとめ

本を読んで思ったのは、これからの時代、絶対廃れない職業、その資格さえ持っていれば生涯食べていける資格ってないんじゃないかってこと。

車のボディーを造ってきた木型の型屋さんも、CADで正確に寸分の狂いもなく、しかも木型よりも早く設計された金型ができて、木型の型屋は廃れていきました。

「変わらなかった」ために「替えられた」んです。

これからは何が必要とされるのかを見極める力が必要じゃないかなぁと思います。

寄らば大樹の陰ではもう生きていけない時代です。

自分の目で選び、自分の手でつかむ。

そんな力を養っていける人が生き延びる時代なんだと思います。

 

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