こんにちは! リエ です。
秋晴れの気持ちいお天気の中、私の父親、義母、義祖母がお骨佛となっている天王寺の一心寺さんにお参りに行ってきました。
お骨佛さんにお参りする人や、納骨に来られている方々もおられて、境内はたくさんの人。
「一心寺と言えばお骨佛」と言うくらい、お骨佛で有名なお寺さんです。
お骨佛とは、納骨された亡き人の遺骨を10年分をまとめ、阿弥陀如来像を造ります。これが今では7体お祀りされています。明治20年から造られていますが、残念ながら戦前に造られた6体は戦災で焼失してしまったらしいです。
私達夫婦は、「ここに納骨してもらってお骨佛さんになろうな」と話をしています。
お墓がない人は一心寺さんでお骨佛になるという選択もある
私たち夫婦にはお墓がありません。厳密に言えば「どこかにあるんだろうけど入れない」状態です。
私もオットもご先祖様のお墓には事情があって入れず、どこにあるのかすらわかりません。でもそれを悲しいと思ったこともありませんし、お墓守をしなくて済むので楽だとも思いません。
小さい頃から、ふたりともお墓のないことが普通だったからです。
亡くなった義母も義祖母もこの一心寺さんに納骨しました。私の父親もここへ納骨しました。そしてこの3人が亡くなったのが近い時期だったので、同じお骨佛さんになってお祀りされています。
お骨佛さんの良いところは、10年間の亡き人のお骨が1体の阿弥陀如来像さまになっているので、私達がお参りできない日でも誰かが手を合わせてくれること。
お盆やお彼岸のときにしかお参りできずに、寂しい思いをさせてしまっているご先祖様のことを思うと、誰かが手を合わせてくれるお骨佛さんってありがたいなぁと思います。
この一心寺さんは宗派を問わず(一部宗派を除く)納骨することができます。
お墓がない私たち夫婦のようなかた、ダンナの家のお墓には入りたくないというかた、事情があってお墓を作れないかたは、一心寺さんでお骨佛さんになるという選択も考えてみては?
私達夫婦はここに納骨してもらってお骨佛さんになりたいと思っています。
一心寺さんの納骨冥加料はいくら?
一心寺さんの納骨料は下記のとおりです。
小(小骨・分骨用) | 大(胴骨・全骨) |
1万円又は、1.5万円又は、2万円 | 1.5万円又は、2万円又は、3万円 |
※納骨には火葬許可証(コピー不可)が必要です。
納骨料はお骨の大きさによって区別されています。
納骨してお骨佛さんになるのに、そんなにお金はかからないということですね。
永代供養は10万円です。相場でもそれくらいかなと思います。
一心寺で「おせがき」を書いてもらってご供養する
永代供養はお墓を継ぐ方がいなくても、お寺さんが子孫にかわり永代に渡って供養してくれます。
一心寺さんは、お骨佛さんに手を合わせることでお参りもできますが、「せがき」を書いてもらってご供養してもらうこともできます。
上の写真の「せがき帳」はもう25年以上使っているのでボロボロです。この中に亡くなった親族の法名や日付が書かれています。これを一心寺さん見てもらいながら「せがき」を書いていただき供養してもらいます。
この本殿の中でせがきを読んでいただきます。
合同供養でいいなら永代供養を。散骨や樹木葬も考えてみる
きょう、「墓じまいのススメ」という本を読みました。
遠方にいる子どもたちにお墓を守ってもらうのがつらい、管理できる人や継承者がいなくなるなど、お墓をずっと守っていくことができない人が増えています。この先お墓をどうするのか、お墓を立てる土地がないなど問題になっているといいます。
永代供養をしてもらうとお墓もいりませんし、大きな永代供養墓で供養してもらえます。最近では海に遺骨を撒く散骨葬や、桜の木の根本に遺骨を埋める樹木葬もあり、その後の面倒を残された人にかけたくないと考える人が多いようです。
私達夫婦には子供がおらず、お墓を建てたところで誰も参ってくれません。それなら一心寺さんでお骨佛になり、誰かに手を合わせてもらえるほうが幸せです。
どちらが先にあの世へ行くのかわかりませんが、もし私が残されたらオットの遺骨を持って一心寺さんに行こうと思います。オットが残ったら同じようにしてくれるでしょう。
こんなことはあまり考えたくはありませんが、必ずやってくることですので、後悔のないよう話をしておこうと思います。