そもそもペット保険って必要なん?
私の愛犬ぼんちん、実は前十字靭帯断裂で手術を経験しています。私はその時に入っていた保険で「うわ~メッチャ損したわ~」と思っていて、ペット保険は必要だけど、ちゃんと選ばないと大損するよ~!というお話をしようと思います。
ペット保険は、ワンコが病気したときに治療費が安くなる、ニャンコがケンカして帰ってきた時も病院で治療費が安くなるなど、ペットを飼っているあなたなら、家計を救ってくれる救世主のような存在を思い浮かべますよね。
でもペットがかかる病気、ケガを100%「なんでも」治療費として支払ってくれると思ったらそれは間違いです。
実は「えっ?これもあかんの?」っていうくらい補償の対象外があることや予防のための処置は対象外、意外と治療費って高額で、保険会社の平均的な補償以上かかるということを知らない人が多すぎる。
そのあたりは保険会社によっても若干違うこともあるようなので、ペット保険に入るなら、保険の内容や特徴をしっかり把握すること、そしてあの小さな文字でツラツラ書いてある約款をちゃんと読むべきだと思う!という私の主張もご説明します。
ペットの治療費ってそんなに高額なん?
前述のとおり、ぼんちんは後ろの左足、前十字靭帯断裂のため手術を受けました。そりゃもう、目ん玉が飛び出て戻らないくらいビックリするような金額でした。
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ドッヒャーーーーッ!でしょ?
これ、まだクレジットカードで支払いの出来る病院だったので助かったんですよ。窓口では一括払いのみだったんですが、カード会社のプランで「あとから分割」があったのでなんとか払えました。こんなん現金で耳揃えて用意できませんって!
そして、この時入っていたペット保険はアニコムでした。
うちは50%プランに入っていたんですが、赤丸のところをごらんください。1回あたりの手術代は最高限度額が10万円です。ということは、その差額がすべて自己負担になるんですよ!
ちょっと、ちょっと、うわぁ・・・。って感じですよね。
「たしかうちが入ってるのは50%プランのはずやから、負担は半分か・・・それでもキツイなぁ」と思っていたのが、この有様ですよ。なんと現実のツライことツライこと・・・。
それもこれも、ちゃんとプランの確認をしてなかったのと、約款をよく読んでいなかったこと、なによりも保険会社をテキトーに選んでいたことが原因です。アニコムさんになんの責任もありません。私が悪うございました。
無事に手術も終わって退院し、抜糸して月一検査がある程度で、その後はほとんど治療費はかかっていません。でもペットはケガだけでなく、慢性の病気やアレルギーが原因で通院を繰り返すことも多いです。その場合も治療費は高額になります。
例えば、下記はアニコムさんのホームページに投稿されていた、あるワンコさんの闘病記です。
うちのフレンチブルドッグが生後1年半を過ぎたころ、体中のあちこちに発疹が出て、すごく痒がっている様子でした。抜け毛もひどくなりました。
アレルギーがありそうと言われたので、すぐにアレルギー検査をしてもらい、食べ物と生活環境を改善をしましたが、あまり効果がなく、しかたなくステロイド投薬しました。すると薬のおかげで改善しはじめてかゆがることがなくなりました。ただ、投薬をすれば効果がでるがやめると再発を繰り返しました。
薬浴、飲み薬、塗り薬、注射と定期的にずっと通院していますが、現在もまだ治療中です。 発症から3年となりますがこの3年で50万円近く使っています。アニコムさんで補償してもらえたので助かりました。
入院や手術がなくてもこれだけ高額な治療費がかかることも少なくありません。糖尿病など、最近は人間顔負けの病気をするコもいます。その場合もやっぱり治療費は高額です。
治療費のために貯金する?ペット保険って得なん?
ペット保険の月々の保険料はピンきりです。安いものなら月々数百円からあります。治療費の全額をカバーしてもらおうと思ったら、保険料はグンと跳ね上がりますし、手術だけに特化した保険ならグンと下がります。
手術費は高額ですが、手術が必要なケガや病気を毎月起こすことはまぁないですよね。それに比べて慢性の病気を持っているコは、1ヶ月のうちに何度も通院するため、年間すんごい額の治療費がかかります。これらの「病院に通う頻度」も支払う保険料に関係しています。
お金に余裕があるならペット保険はいらない。
そもそも論として、あなたの家庭が金銭的に余裕があるならペット保険に限らず、人間の保険もいらないんですよ。でもそうじゃない場合、保険はやっぱり必要だと私は思いますが、ある人は「毎月保険料払うお金があるんやったら、貯金したほうが全然ええやん」と言います。
う~ん、はたしてそうでしょうか。
うちの例でお話すると、今回の場合アニコムの保険料が月々3,000円ほどでした。 1年払い続けて36,000円としましょう。その間に上記のような手術を受けたとします。すると保険でまかなえるのは100,000円、自己負担313,000円です。1年分の貯金をそれにあてた場合、36,000円を貯金でまかなった差額は377,000円。貯金のほうが負担額が大きくなりました。
実はこの手術前にも検査やら痛み止めのお薬やらで治療費がかかっています。その分は半額負担で済みましたので、やっぱり保険に入っていて良かった例ですよね。
上記のフレンチブルドッグちゃんの例を見ても3年で50万かかっているとすれば、平均すると毎月13,000円以上治療費を払っているいうことになります。
ペット保険は掛け捨て
超健康体のワンコが生涯ケガも病気もなく、天寿をまっとうしたとします。すると保険料はすべて掛け捨てのため返ってきません。例えば10年生きたとして、月々の保険料が生涯上がらず3,000円とするならば、360,000円はそれこそムダになるわけです。安心料にしても少々高い気がしますよね。
でも生き物である以上、病気もすればケガもします。突然のガン宣告で長い間通院を余儀なくされる、大怪我で手術となると、やっぱり人間同様、保険は入っておいたほうが安心かつお得なわけです。
保険の入り方によっては、私のように自己負担が大きすぎる場合もあります。ぼんちんの場合、手術に特化した保険、もっとぎゅっと手術保険の90%プランに入っていれば、自己負担は41,300円で済んだんです。保険の内容や補償金額をきちんと比べたうえで入ったほうが絶対オトクです。
ペット保険で損をしないコツ。4つのポイント!
さぁさぁ、ツラツラ長い文章を書いてきましたが、ここらでまとめておきましょう。もう少しお付き合いください。
ペット保険を選ぶコツは、4つあります。
1、保険金の年間上限額で決める。(日数・日額制限無し)
※日数・日額の制限がないペット保険会社
auのペット保険 ペッツベスト もっとぎゅっと医療保険 アニコムワイドタイプ アクサダイレクト いぬとねこの保険 げんきナンバーわん
年間の支払限度額が100万円、70万円、50万円と決められているタイプの保険です。病院に通う日数と日額を気にしなくていいので、心配症な飼い主さんがちょくちょく病院に行く場合は安心な保険ですね。支払限度額が高額なほど保険料も高いです。当たり前ですが・・・。あなたのおさいふ事情で選べます。
2、保険金の日額と回数で決める。
※通院回数、手術の回数制限があるペット保険会社
プリズムコール アニコムスタンダードタイプ PS保険 うちの子保険
このタイプのペット保険は通院回数、手術の回数を決められています。普段は健康であまり病院には行かないけど、手術や大きな病気をしたときが心配。通院回数や日額は決められているけど、無いより全然安心です。保険料はその分安く設定されています。
3、自分のペットに起こりやすい疾病、先天性の病気について知る。
あなたのペットさんはどんな種類のワンコさんですか? うちはゴールデンレトリバーなのでガンの多い犬種です。先代のゴールデンレトリバーも腫瘍があちこちに出来ました。でもぼんちんはまだ若いのであまり病院のお世話になることもないだろうと思って、何も考えず、診察時に保険証のカードを提示すればすぐに50%負担の会計してくれるアニコムを選びました。(←ここが失敗のもと)
ゴールデンレトリバーなどの大型犬は股関節形成不全も心配です。その他、犬種によって心臓の弱いコや骨折しやすい体格のコもいます。あなたのペットさんに起こりやすい病気、体格から発症しやすいケガなどを考えて保険を選ぶことも大事です。
4、約款を見て補償されない病気やケガがあることを知る。
「ペット保険に入ろう!」と思ったら、まずネットで保険会社の公式サイトで選びますよね?(上記の保険会社のリンクでも行けます)
保険料や保険プランなどもちゃんと見ないとダメなんですが、実は約款をちゃんと読んで欲しいんです。小さい字でいっぱい書かれているので読むのはホンマ嫌になりますが、むっちゃ大事なんです。
なぜ大事かというと、約款には「病気になった原因や時期、遺伝、先天性」でも補償の対象外になる場合があるんです。これは保険会社によって結構違うところなんです。どこの保険会社も一律ではないんですよ!実際私がぼんちんの保険を検討しているときに、約款をアホほど読んでわかったことなんです。約款を比べるならダンゼン紙のパンフレットをもらった方が比べやすいです。
約款は保険会社ごとに全部読んでください。入ったあとで、「えっ?補償してくれへんの?」とならないためにもぜひ全部読んでください。
こないだヤフー知恵袋読んでたんですが、「ワンコの様子がおかしくて病院に連れて行ったら、手術と入院を勧められました。それがあまりにも高額で保険にも入っていないため払えません。手術を受けようかどうしようか悩んでいます。」というお悩みを見た時、もう~、そのワンコがふびんでふびんで胸が痛くなりました。
ペットを飼うということは、時間もお金もかかる。ある意味覚悟が必要ですよね。ぜひ前向きに治療ができるよう保険に入ってあげてください。
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長い文章にお付き合いいただきありがとうございました!